エディオン、さすがにこの名前を聞いたことが無い諸氏はいないだろう。かつてのミドリ電化であり、デオデオでもあったが、今やエディオンの名前で統一され、それ自体にもはや慣れていることだろう。さて、このエディオンだが、株主優待があり、配当も高いことで知られている。しかし、一方で家電量販店は今やネット通販との熾烈な争いにさらされ、Amazonや楽天などとも激しくつばぜりあっている状態だ。
賢明な読者諸氏なら、正直言ってエディオンにそれほど未来は無いのでは……と考える向きも少なくないと思われる。実店舗を持つことが足かせになり、価格競争では一段不利な場所に置かれているとも言えるが、反面、今後の衰退していく日本経済の地方における物流、物販という意味では、イオンとは違った角度での地方の救世主となり得る。何でもかんでもネットで揃う時代ではあるが、家電品のようなものは修理などの対応も含めて考えれば、地方には地方の力学が存在する。優待や配当も含めて、ここはバイ・アンド・ホールドで静かに見守りたいところだ。