岡部、という名前を聞くと、誰かの名字だと思われるのはまあ普通のことだろう。だが、実際は東証一部に上場している、既に80年近い歴史のある企業だ。むしろ、株というのは派手で皆が知っている銘柄であればいい、というわけではない。もちろん日々デイトレにいそしむ投資家というのであれば、有名な銘柄は自然と売買数が多く、値動きも激しいことから好まれるだろう。だが、株の妙味は長期投資だ。岡部は建設の型枠、構造機材などを手掛ける老舗としてそちらの筋では有名であり、最近ではアメリカでの自動車バッテリー向けの部品を手掛けている。アメリカは今金利が上昇しつつあるが、これはインフレを抑えるだけではなく、金融業が活気づくこともあり、必ずしもマイナスではない。そして日本は、今物価の安さと治安が見直され、徐々にマンションブームが外国人の投資家の間で起きつつある。人々が騒ぎ始めるその前に、静かに仕込むにはピッタリの銘柄だ。是非ポートフォリオに加えることを推奨したい。